不滅のLIAR!
なんて自分はアホだったんだという情けない気持ちが溢れてきて、抱きしめる腕に力を込めた。


「徳司、苦しいって……!」


また謝りながら体を離した後、ふと気になったリンの言葉。


「あのさ、いつまで徳司って呼ぶの?いい加減、名字じゃなくて名前で呼んでよ」


突然口をすぼませ目を丸くしたリンの表情に、嫌な予感。


その顔からは「ほへ?」って言葉しか浮かばない。


「まさか、お前……」


「あれ?徳司って名字だっけ?」


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