不滅のLIAR!
「だってさ、晶は車や趣味とかにこだわってお金かかる人じゃないし、突然キレたりもしないでしょ?ギャンブルだってチビチビ馬券買うくらいだし、人の悪口も言わないしさ」


フムフム確かに……、と大人しく聞く俺。


「世の中ね、どっかに一癖持つ人って多いけど、晶は何にもないじゃん?そんな男って珍しいんだよ。凄く希少価値なわけ。……まぁ悪く言っちゃえば面白みの無い人間って事なんだろうけど。プフッ」


俺は最後の「プフッ」を聞き逃さなかった。


「何か真剣に聞いちゃったけど、そんな事行って俺を小馬鹿にしてんだろ!影薄くてつまんない俺を嘲笑っただろ!」


リンが笑ってまた俺の肩を叩いた。


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