不滅のLIAR!
カーブが多く道端の雪で更に狭くなった山道を注意しながらゆっくりと登っていく。


こんな日に俺達みたいに観光に来る客がいるのかは不明だけど、とりあえず行くだけ行ってみよう。


「ちょっとー、全然雪やまないよ?晶さ、もっと頑張れないわけ?」


リンが激しく動きっぱなしのワイパーのすき間から前方を覗く。


「一体何を頑張るのさ!踏ん張ったってウンコしか出ないよ!」


パジェロの中でワイワイしてると、うっかり昭和新山への左折路を見逃しそうになった。


「あー、ここっぽいけど道が雪でほぼ埋まってるよ?どうする?」


後続車がいないのを確認してその場に車をとめリンに聞いてみた。


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