不滅のLIAR!
「うーん、ちょっと厳しいよね?遭難したらシャレになんないし、やめよっか。んじゃホテル行こー!」


時計を見るとちょうど1時半くらい。


「チェックインは2時だよな。ちょっと早いけど行っちゃうかー!」


アクセルを踏み込んで前進すると、間もなく急な下り坂になった。


ロードヒーティングじゃなきゃかなり危険な坂道だ。


ゆっくり下っていくと、キツいカーブのあと一気に視界が開けるはずが。


「……何も見えん」


前にドライブした時は雨が降ってはいたものの山の麓の洞爺湖が綺麗に見えたのに。


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