不滅のLIAR!
リンはずっと離さなかったマリモをトンとテーブルに置いた。


俺の鼻毛を抜くために……。お前、大丈夫か?


「そんじゃ、行きまーす!途中で切れたやつは無効ね!」


ニヤニヤしながら体の向きを変え、俺の顔に接近してくる。


こいつは何て悪い顔して笑ってるんだろうか……!


俺はリンの肩代を支払うべく顔を突き出した。


「優しくやってよ!そっとだよ!」


リンの細い指先が俺の鼻の穴付近を軽くまさぐる。


「あ、いいの見っけ」


そう言った瞬間、綺麗に伸びた長い爪で右側の穴の鼻毛をブチッと引っこ抜いた。


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