心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~
………ああ、いい笑顔。



悪の大魔王のくせに。






それから、部活が終わる時間まで、あたしたちは教室に残った。





あたしが漢文の句法の問題を解いてる間、カナタも自分の勉強をしていた。




休憩がてら、ふと目を上げて、カナタを見る。



いつの間にか、窓の外はきれいな夕焼けになっていて、教室はどこもかしこもオレンジ色に染まっていた。





赤みの強い光線が、カナタの顔を赤く照らし出している。




伏せた目を縁取る長くて濃い睫毛は、頬に長く影を落としている。







………あ、なんか今あたし、見惚れてた?




なんか、こんなこと、前にもあったよね。



あ、そーだ。



カナタの部屋で、勉強おしえてもらってた時だ。



あれは、中間テストの前だから、二ヶ月前?





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