心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~
「…………どうしたの?


みーちゃん。



なんか今、死に装束に片袖通した人みたいな顔してるけど」






「…………なにそれ。


どーゆー意味よ」






「異様に穏やかというか。


人生に対する諦念に支配されてる、というか」






「………は? なんだって?


あんたが言うことって、わけわかんない」






「僕だってわけわかんないよ。


期末テストは来週なのに、これだけ危機的な状況で、なんでみーちゃんはそんな穏やかになれるわけ?



今のみーちゃんを犯罪者に例えるなら、もう確定的な死刑判決が下されてて、刑の執行を2時間後に控えてる、ってくらい切羽詰まってるはずなんだけど」






「はっ!!??


なんでよりにもよって死刑囚に例えるわけっ!!??」






「そりゃ、それくらい切迫してるんだという危機感をみーちゃんにしっかり持ってほしいという一心だよ。



僕の最大級の気遣いじゃないか。



なんでそんなことも分かんないかな。


心底、不思議。」









…………やっぱカナタって、セーカク悪すぎ。






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