心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~
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少し薄暗くなってきた午後7時過ぎに、僕は図書館を出た。
今日はみーちゃんがついて来なかったから、なんだか物足りなかった。
なぜだか非常に仲のいい友達と遊びに行くというのだ。
まぁ、夏休みになって以来ずっと、毎日一緒にいたわけだから、一日くらいいいか、と自分に言い聞かせた。
いくらなんでも、みーちゃんを独占しすぎたな。
僕が家に着いて、玄関の扉を開けようとしていると、みーちゃんのお母さんが窓から顔を覗かせているのが見えた。
僕はみーちゃんの家に近づき、声をかけた。
「おばさん、こんばんは」
「あら、哉太くん」
「ご無沙汰してます」
「あら、こちらこそ」
おばさんは、みーちゃんによく似た明るい笑顔でそう言った。