心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~
「おばさん、どうかしたんですか?」






珍しく窓から外を見ていたので、僕はそう訊ねた。






「いえね、美遊がまだ帰って来てないもんだから」






「ああ………そういえば今朝、友達と遊びに行くとか言ってましたけど」






「ええ、そうなのよ。


でも、お昼ごはん食べて、映画観たら帰るってメールが来てたから、5時か6時までには帰って来るはずなんだけど……」







心配そうなおばさんの言葉を聞いて、僕の胸に不安がよぎる。







「………まだ、帰ってないんですか」






「ええ………まぁ、映画の後にお茶でもしてるのかも知れないけど。


でも、いつもだったら連絡くれるんだけどね」








ーーーまさか、とは思うけど。




僕は嫌な予感にとらわれた。







「………おばさん、僕、探しに行ってみます」






「あら、大丈夫よ、まだそんな遅い時間じゃないし……って、あ、哉太くん!?」







僕は荷物をみーちゃんの家の玄関の前に放り投げて、駆け出した。






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