心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~
笑いを含んだお母さんの視線が痛いので、僕はすぐに自分の部屋に上がった。






ついさっきまでみーちゃんが座っていた場所に、今はぶどうの染みだけが残っていた。





今日のうちに済ませようと思っていた問題集がまだ途中だったので、そのまま机につく。






でも、なんとなくすぐに勉強にとりかかる気にはなれなくて、僕はぼんやりと壁を見つめていた。








…………さっきは、みーちゃんをずいぶん突ついてみたけど。





やっぱりみーちゃんにはなかなか通じなかった。







と、いうか。




あんなにも間抜け全開な顔でぽかんとされると、もしかして、わざと考えないようにしているんじゃないか、とさえ思われてくる。







カガともあれ以来もう会っていないようだし、そろそろ気持ちを切り替えてくれるかと思ったんだけど。






………もしかしたら、まだ完全には切れていないのかもしれない。




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