心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~
がちゃり、とカナタが玄関の鍵を開けた。






「なに? 忘れ物って」





「うん。あのさ………」






首を傾げるカナタを、あたしはじっと見つめる。







―――――何て、言い出そうか。




あたしはなかなか口を開けない。







カナタは急かすでもなく、黙ってあたしの言葉を待っている。





なんとなく気まずくて、あたしは顔を伏せた。




そして、自分の爪先を見ながら、呟くように口を開く。








「………あの、さ。


ちょっと、訊き忘れてたんだけど」






「ん?」







カナタは穏やかにあいづちを打つ。





そう、基本的に、あたしに対してはとても優しいカナタ(注:ときどき非常に意地悪)。







あたしは意を決して顔を上げた。







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