心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~
「………どしたの、みーちゃん。



なにか忘れ物?」







「うん。



ひとつ、忘れてた」







「そう?



なにも残ってなかった気がするけど………」







「いいから、降りてきてよ」






「うん? わかった」








カナタは窓を閉めた。






階段を降りてくる足音が聞こえる。








………あぁ、これ、カナタの音だ。





聞いただけで分かる。







どこがどう他人と違うかなんて、言葉では説明できないけど。




たしかに、確信を持って、カナタだと分かる。







………そっか、カナタが言ってたのって、このことだったんだ。







小さい頃からずっと聞き続けてきたから、足音の特徴までおぼえちゃったんだ。






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