やさしい手のひら・中編【完結】
「おいしいー」

由里にケーキを切ってもらい、私達は3日遅れのクリスマスケーキを味わった

「亜美、私泊まっていい?」

「うん。いいけど私のことなら心配ないよ」

「帰っても誰もいないし…」

「じゃ、泊まっていって」

「俺も泊まる」

「はあ?なんで本郷もなのよ」

「いいじゃん」

「みんな泊まっていいよ」

私も一人は寂しかったので凌と由里に泊まってもらうことにした

「本郷はリビング」

由里が言うと「なんでだよ」と、凌が言う。そんなやり取りがおかしくて私は笑っていた

「亜美も退院して来たばかりだから、今日はもう寝るよ」

由里に言われた私は、凌の布団を出そうとしたら

「俺がするから」

と、軽々と布団を出しリビングへ運んだ

「凌ほんとにここで寝るの?」

「あぁ」

「あっちで3人で寝ようよ」

私が言うと

「ここでいいよ」

と、布団を敷き始めてしまった

「よし、寝るぞ」

「うん…」

寝室に行き私はベットへ、由里は床に敷いた布団に入った

電気を消してすぐに

「亜美…」

「何?」

「さっきの電話なんだけど…」

「祐介くんからでしょ?」

私が聞くと由里は何も言わずにいた

「祐介くんと何かあったの?」

「健太くんからの電話だったんだ」

「健太…?」

< 218 / 388 >

この作品をシェア

pagetop