やさしい手のひら・中編【完結】
私は大きな箱を持ったまま凌の後について行き、テーブルの上に置いた

「開けていいの?」

「うん」

私は中身が気になり箱を開けた

「うわぁー」

「でかっ」

由里も驚いている

中身は大きなクリスマスケーキだった

私はすぐ凌を見ると

「食って元気になれよ」

照れながら恥ずかしそうに笑った

もうクリスマスは終わってしまったのにどこで買って来たんだろう

「凌これ…」

「コンビニのケーキじゃ、なんか寂しいと思ってケーキ屋さん探して無理やり作ってもらった」

なんかそんな凌がかわいくって

「クスッ」

「なんだよー」

「亜美が食いたいって言ったから」

私の頭を撫でながら、やっばり照れ臭そうに手の甲を口にあてていた

中学の頃、よくこういう仕草をしていたな…

私は昔を思い出していた
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