やさしい手のひら・中編【完結】
私は自分の思いを閉じ込めて、毎日一人の部屋で孤独と戦っていた

テレビを付けると健太が出るんじゃないかと思い、テレビも付けることなく、課題をやって健太のことを思い出さないようにしていた

でもね・・・

やっぱり寂しくって思い出しては泣いていた

そう簡単に健太を忘れることなんて出来ない・・・

何をやっても手が止まり、ふと健太を思い出す

こんな毎日の繰り返しだった


今日から短大が始まる・・・

優香にちゃんと話さなくちゃいけない

健太との別れを・・・

私のマンションは短大に近いので歩いて通学することにした

少しでもお金を浮かすため・・・

20分ぐらいで短大に着き教室に向った

「亜美ー!」

教室の隅っこで私を待っていたかのように優香が手を振った

「久しぶり」

私達は手を合わせた

「亜美元気だったの?あれからぜんぜん連絡くれないんだもん」

「・・・うん。ごめんね」

「な、何か・・・あったの?」

私は唇を噛み締め一度深呼吸をしてから

「健太と別れたの」

「嘘でしょ!どうして!なんで!」

優香は目を大きく開き、教室だというのを忘れて大きな声で叫んだ

「優香、声大きいよ」

「ちょっと来てよ」

「ど、どこ行くの?」
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