やさしい手のひら・中編【完結】
私は使われていない教室に連れて来られた

「亜美、どういうことかちゃんと説明して」

「うん・・・」

私は優香の目を真っ直ぐ見つめ、今までのことをすべて話しだした

「そ、そんな・・・」

優香は目にいっぱい涙を溜めている。それが今にも零れそうで・・・

「亜美、信じられない・・・よ」

この一言で優香の目から涙が落ちた

「私もね・・・今でも信じられない。でも本当なの。現実なんだよね」

優香が泣いてるから笑ってなきゃ・・・

「無理して・・・笑わないでよ」

「・・・」

私も優香の一言で我慢していた涙が零れる

「・・・すごく辛かった・・・」

うんうんと優香は首を縦に振り、私にハンカチを渡してくれた

「あり・・がと」

「亜美・・・無理に忘れなくてもいいんだよ」

「うん・・・でもね。忘れなきゃ。私、前に進みたいから」

優香はちょっと驚いた顔をして

「強くなったね」

「うん。健太がいなくても一人で立って行きたいの」

「亜美・・・」

優香は私の手を握って

「亜美、よく頑張ったね」

ポロポロ涙が落ちて行く

「うん」

涙を流しながら私は優香に笑った

「よーし、今日は私の家でパッーとやろう」

「やったー」

短大の帰りそのまま優香の家に行くことになり、由里も呼んで3人で飲むことになった


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