桜〜新選組と1人の少女の物語〜



「でも…一緒にいて気づいたら手放せなくなっていて…誰にも取られたくなくて…。ずっと一緒にいたいって思うようになったんだよ。」




ツーっとさくらが涙を流す。




「わ…たしっ…何もできないですよっ?…本当……家事ぐらいしか取り柄もないですっ…」



ポロポロと涙を流しながら答える。



「家事ができれば十分でしょ。それに僕はさくらがいてくれればそれでいいよ。それ以外何も望まない。」



「そ…んなこと言ってくれるの……総司さんだけですよっ…。


私も………総司さんとずっと一緒にいたいですっ…」



「!!


いいの?僕独占欲強いよ?」



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