Colors of Heart ~7色のハート~
手頃な大きさの段ボール箱にブーケを入れ、落とさないように抱える。
「All right, see you then.」
朱羽子さんの頬に軽くキスをして、俺はカフェを後にした。
シドニーで有名なホットドッグ店を通り過ぎると見えてくる、その地区の高級リゾートホテル。
ガラス張りの外観に、映画のセットに迷い込んだような近代的な施設内、海にせり出したように建てられたホテルで、Romiと白鷹は結婚パーティ前夜を過ごした。
ホテルの部屋でヘアメイクをした後で、シドニーハーバーからクルーザーに乗り込み、海を渡って、会場になっている海上レストランへと向かう演出だった。
教えられていた2人の滞在する部屋のインターホンを鳴らすと、緊張した面持ちの白鷹が迎えた。
「父さんは?」
「俺だけ先に来たんだ。その内、来る。_____何か……やっぱり、もぅちょっと痩せた方が良かったんじゃないか?」
「これでも、5kg痩せたんだけどなぁ」