Colors of Heart ~7色のハート~
「こっちが寝室?見ても平気?」
「全然いいよ、どうぞ」
リビングの奥にある引き戸を開く。
「ダブルベッドか。一応、同じベッドで寝てはいるのね?」
「そう、生活のリズムが違うし、2部屋あるからそれぞれの部屋にする?って言われたけど、そこはワガママを突き通した」
「へぇ、じゃあ余った部屋はどうしてるの?」
「大輔が家で仕事する時の部屋みたいになってる。机にパソコン、後は物置みたいになってるかな?誰か泊まりに来たら使ってもらおうかって話してる」
義男は寝室と繋がっている隣の部屋を覗く。
「本がいっぱい。鳩羽くんって意外と勤勉なのね。あ、バランスボールもある」
「筋肉バカのところがあるから、体を鍛えるグッツはたくさんあるの。あ、ねぇ、いいもの見せてあげる」
私はベッドの上にのぼり、ヘッドボードの上にある窓を開け、義男を呼ぶ。
何?と不思議そうな顔をする義男に下を見てよと指を差す。
「うわ、琉球朝顔ね。ステキ!」
「さすが義男、花の名前に詳しい。午前中だともっと花が楽しめるんだけどね」
「下で見た時も、壁一面に蔦が広がってて、すごいなぁって思ってたの。丁度、この部屋の下になるのね。ステキな自然のアートじゃない?」
でしょ?とちょっと誇らしげに胸を張る。
この風景が気に入って、この物件に決めたのもあるんだから。
義男はベッドの端に座り直すと、部屋をぐるりと見渡した。