Colors of Heart ~7色のハート~


「あれ?またネイル変えた?」

 
ふと私の指先を見た義男が訊ねる。


あ、気付いてくれた?と言わんばかりに「かわいいでしょ?」と新しいネイルを義男に見せる。

 
「3Dにしてみたんだ。夏らしく、貝殻モチーフ」

 
「奈々がネイリスト目指してのは知ってるけど・・・この爪でハンバーグ捏ねてるとこ想像出来ないわ」

 
「それは偏見で、取れたりしないの。全然大丈夫」

 
「それは解るけど・・・」と義男は苦笑する。


腕を組んで考えた後、「じゃ、ステーキとマッシュポテトにしましょ」とあっさりメニューを決めた。


 

(夕方にはそっちに着く。友達が車出してくれてるから、道路状況に寄るけど・・・また家の近くなったら、メールする)


昼過ぎに大輔からメールが届いて目が覚めた。


それから、義男を駅まで迎えに行って、そのままスーパーに寄って買出しをして、マンションに戻ってきた。

 
(もうすぐ着くよ)


メールが届いて、少し緊張する。

 
「いい?意地を張らないで素直な気持ちを言うのよ。お得意のブリッコじゃダメよ。鳩羽くんには素性バレてるんだから!」

 
義男のアドバイスを頭の中で反芻する。

 
ピンポーンと呼び鈴鳴る。


付けたままで全く内容が頭に入って来ないテレビを消して、立ち上がった。


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