Colors of Heart ~7色のハート~
インターホンに出ると、
「奈々?俺、開けて」
と画面に数日ぶりに見る大輔が立っていた。
急いで玄関に向い、鍵を開ける。
「ただいま」
数日の間にすっかり日に焼けた大輔がにっこりと笑う。
「・・・おかえり」
返事がぎこちない。
「あ~、疲れた」と言いながら、背負っていたバックパックを床に置き、スニーカーを脱いだ。
部屋に上がった所で大輔の胸に顔を埋めた。
Tシャツから汗の匂いがする。
後はタバコの匂いと微かに残るお香の匂い。
数日離れてただけだったのに、懐かしい。
腰に薄手のウィンドブレーカーを巻いている。
その上からそっと手を回した。
「急にどうした?」
驚いた大輔が訊ねる。
「・・・アイタカッタ・・・」