Colors of Heart ~7色のハート~
言い慣れてないせいか韓流スター張りのカタコトになってしまった・・・ダサっ!・・・うぅ・・・恥ずかしくて顔が上げれない。
「機嫌、直ったみたいだな」
大輔はふっと笑うと、ぎゅっと私を抱きしめて、
「俺も奈々に会いたかったよ」ととんと頭の上にアゴを乗せた。
ドギュン!
全身にイナズマが走ったかのような衝撃。
このドキドキ感はヤバイぞ!!
そのままここで大輔を押し倒してしまいそうな高揚感を抑えて、
「料理に挑戦してみたんだ。準備するから、ちょっと待ってて」と踵を返す。
「どおりでエプロン着けてるワケだ」大輔はくすくす笑いながら、床のバックパックを拾い上げた。
「何、作るの?」
「秘密~」
「どれどれ?」
「あ、見ないでよ!」
久しぶりにバカップルっぽい会話を楽しむと、「俺、軽くシャワー浴びてくるわ」とバスルームに向った。
大輔がリビングを離れると義男がくれたメモをエプロンのポケットから取り出した。