片想い協力者は無愛想ヤンキー!?

離したくないもの



翌朝。



目が覚めてリビングに行くとソファで蓮夜さんが寝て安達君と七瀬君の姿はなかった。



体温を測りたくて、体温計を探す。



『あった…。』



キッチンデーブルから体温計をとってイスに座る。



ニュースを見ようとテレビをつけると廊下に繋がっているドアが、ガチャ…と開いた。



そこには、上半身裸で黒い濡れている髪の毛をバスタオルでガシガシと拭く七瀬君がいた。



『あ…美亜里ちゃん。おはよ。』


そう言ってニコッと微笑む。



私は目をそらしながら返事をした。


そのとき、体温計がなって見てみると平熱に戻っていた。



『もう熱は平気?何かつくろーか?』

そう言いながらキッチンに向かう七瀬君。



ご飯よりも、まず服着てくれ。



と思いながら『熱はよくなりました。朝食はまだ大丈夫ですよ』そう言ったままテレビを見続ける。



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