片想い協力者は無愛想ヤンキー!?

怖くて、全て説明した私はメロンパンを食べ始める。

『ふーん…やっぱりね。あんな遅刻理由に騙されるバカって岡田先生だけだと思うわ。』

そう言うとフッと鼻で笑う空。

ドンマイ、岡田先生。

教室をぐるりと見渡しても安達君の姿はなかった。

『…安達君ならさっき教室出てったけど?』


…え。チラリと空を見るとお弁当に入ってる、たこさんウィンナーをお箸でぶっ刺していた。

『べ、別に、安達君の事探してたんじゃないし…』

動揺しながら言う私に空はニヤリと笑う。


『あー…そっかぁー。美亜里は奏先輩一途だもんねぇー??』

と、言ってきた。

私は『うるさいぃぃぃ!!』と言いミックスジュースを飲むけどむせてしまった。

そんな私に空は『なに照れてんのよ、バカじゃない?』と、いつもの表情で言った。


…こ、こいつ…!!
むせながら睨む私の視線に気づいてるのか、ないのか、1度も私を見なかった。
< 14 / 170 >

この作品をシェア

pagetop