片想い協力者は無愛想ヤンキー!?



『っ…おいっ…!!七瀬…!!何…してんだよっ!!』


息を切らしながらいう安達君の声が聞こえる。



そして、その言葉が聞こえた次の瞬間、七瀬君は私の上からどかされた。


『お前…!!』



肩を上下に揺らす安達君とそれをニコニコしながら見る七瀬君。


七瀬君の笑みに安達君はイラッときたようだ。


『…ぶっ殺すぞ。』



すごく低い声で静かに言った安達君。


七瀬君の顔から笑みが消えた。



『俺、なんもしてねぇし。』


そう言うと『な?』と私に同意を求めてきた。



私がコクりと頷くと安達君は



『じゃあ、電話で叫んでた美亜里の叫び声は何なんだよ…?』


と言った。





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