片想い協力者は無愛想ヤンキー!?



『そ…そうなんですか~!!頑張って下さいね!!』


そう言って、そそくさと去ろうとする。


『美亜里ちゃんが来るの待ってるね~!!』



後ろから聞こえた声に少し振り向くと奏先輩がニコニコ笑顔で手を振っていた。



…奏先輩、ありがたいですけど私行きません!!



と思いながら仕事を続けた。



『よしっ!!おーわり!!』


最後の一枚を貼り終わって荷物を置きに空き教室に行くと机に座ってケータイをいじっている空がいた。


『空…何してるの?』


すこし呆れながら聞く。


『だって…準備めんどくさいんだもん。』


そう言って片付けている私に『ほい!』と缶ジュースを放った。



『あたしの奢りだけど気にしないでね♪』



と、わざとらしく言う空。



『あー…ありがと。』


そう言って飲む。

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