片想い協力者は無愛想ヤンキー!?

仲直りせよ


あの事件から、安達君はあまりミッションを出してこなくなった。

…というか、事件の話をしたとき、安達君は驚いた顔をしたあと、『…ミッションはしばらく延期。』と言うと帰っていった。

私は廊下などで奏先輩を見掛けると下を向いたまま通りすぎたり、隠れたりして避ける日々が続いた。


空はきっと気づいてるけど、その事には触れなかった。


今は、そんな空の優しさが嬉しかった。


放課後、空はバイトで先に帰ったから一人で帰ろうと昇降口に行くと下駄箱にもたれかかっている安達君がいた。
< 40 / 170 >

この作品をシェア

pagetop