四季。彼女を亡くした冬
機械を通した彼女の最期の声が蘇る。
“……ねぇ、平良…愛してるよ…”
愛ってよくわからないって、言ってたじゃねぇか。
「俺だって…愛してるよ。四季…」
瞼を持ち上げた先では光が滲んでいた。
濡れた目元を服の袖で拭い、あの夜から4年の歳月が過ぎた天井を仰いだ。
白い壁に傾き始めた陽が差して淡く照っていた。
会いたいと願えば、叶うだろうか。
奇跡が起きれば、彼女の夜は明けるだろうか。
共に生きた季節に彼女を亡くしてからの季節が重なって、記憶が年老いていくのが、いまはまだ怖い。