Taste of Love【完】
巷にあふれるコンビニスイーツ。今まで世に出て来たものよりもどれだけ新しくよりおいしいものを作れるのかが勝負になる。
なのでパティシエの大悟が協力してくれるというのはとてもありがたかった。
会議が終わり、別件の仕事があるメンバーとは別に風香は大悟とともに調理室に移動していた。
「ここで試作品等を作成できます」
なかを案内するつもりだったのに、雅実が持ってきたサニーエイトで現在販売しているシュークリームを大悟は丸いテーブルにもたれてほおばっていた。
ペロリと指についたカスタードクリームをなめて、雅実の用意したコーヒーを飲んだ。
「あの、おいしいですか?」
「ん~?」
「いや、パティシエからみてわが社のシュークリームどうなのかなって……」
素朴な疑問だ。
「おいしいよ。なんていうか、ケーキ屋で買うのとはまったく別物だけど、それがコンビニスイーツの醍醐味でしょ?」
「醍醐味ですか……」
確かにパティスリーと同じ味を表現することはコスト的にも難しい。
コンビニスイーツが顧客に求められる位置づけを間違えると失敗してしまう。