恋愛心工事中。


『我慢しないで』

佐々木君の手が
そっと伸びる



「っ」

思わず身構えると、
佐々木君は、
ハッとした顔をして



『悪り…つ、い』

焦ったように
言葉を切らした。



「いや…あの…」

どうしよ……
傷付けたかも……




『……何かあったら、話せたら…少しでも良いんで』

佐々木君は
あたしを見つめた



少しだけ
切なそうだった







『俺頼って下さい』


胸が痛い

こんなに優しい人と
今更向き合っても
甘えてるだけ?



またあたしは
人を傷付ける?





するとその時、
スカートの
ポケットが揺れた。


ごめんなさいと佐々木君に断って、携帯を取り出し確認する。




"新着メール1件"


ボタンを押すと、
京司からだった。



開いてみる。
そこにあったのは、






"今部活休憩中
壱来てる時間ない
早くこい"


文面から、京司の
焦りようが伺えた。





……行かなきゃ。


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