恋愛心工事中。

君に会えるまで




その後は
指輪をポケットに入れて

大切にして


京司とサボった学校へ
一緒に向かった




本当は今すぐ
指輪をはめたくなった




だけど

壱にはめてほしくて






部屋の引き出しから
何のモチーフもついていない

チェーンだけの状態の
ネックレスを取り出す





そこに指輪を通し
首につけた






…………ダメ、かな







1人苦笑して
指輪は小物入れに閉まった







京司は凄く興奮していて


"アイツ正真正銘のキザ男だな"

と笑っていた。






あたしは有美に電話し

学校をサボった理由や
指輪のことを話した




有美は壱をやめて、大悟と向き合えと言っていたから

不安だった




だけど有美は笑って





"美羽が幸せを見つけられたなら良い"



そう言ってくれた








あたし 頑張るよ









ベッドに寝転がり
目を瞑る




思い浮かぶは
壱の香りと体温






するとあたしは
驚くくらい早く眠りについた









明日は水泳大会




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