出会い別れそして出会う。
それから1年が経ち、私達は中学2年生となっていた。
何年経っても変わらない毎日。
そんなはずだったのに・・・・。
「るーき!朝だよー」
私はいつものようにるきを起こしていた。
「今日日曜日ですよー、るみと買い物行ってくれるってゆったじゃんー」
「んー・・・うるせえ」
そう言って目を開けてこっちを見ては二度寝を始めたるき。
「このくそがき・・・。もういいしーらね!」
規則正しい寝息が聞こえる中、呆れた私は部屋を出て行こうとした。
すると、、、
「大好きだよるみ・・・るみ・・・・」
「えっ?なにるき?」
「・・・スースー」
「・・寝言かい!」
そう言い残して私は部屋を出た。
―――――――
「お、るみーおはよ」
1階に降りるとお兄ちゃんがいた。
「お兄ちゃんおはよー」
「あれ?るきは?」
「えっ、あ、あの・・まだ寝てるよ!」
「ああ、そうなのか」
「うん・・・」
さっきのるきの言葉を思い出して動揺していた私は声が裏返ってしまった。
大好きなんて、いつも言われてるはずなのに・・・。
大好きなんて、いつも思ってる感情なのに・・・。
どうしてこんなに特別な感情みたいなものが出てくるんだろう。
このことが恋だということに気付くのに時間はかからなかった。
―――――――