出会い別れそして出会う。

そんな感じで学校初日は終わった。。
「学校ってやっぱり疲れるわ・・」
と、帰り道るきに声をかけてみた。

「そりゃ、お前があんな顔であんな態度とればそーなるだろ」
相変わらずるきの言ってる意味がわからず、頭の上に?を浮かべていると、
「この鈍感女」
と言われてしまった。

「なんなのよまったく・・」
「ま、明日から大変だな、美人なるみちゃんは」
「なにそれ、気持ち悪い」
「うわーひでえ」
「なんとでも言いなさい、るきだって女の子にきゃーきゃー言われてたじゃない」
「なに?嫉妬?るみ可愛いね」
「は?きも」

なんて会話をしていると・・

「るーみっっっ」
「うわっ」

と、誰かに後ろから抱きつかれた・・・。
この声は・・・

「翔磨(しょうま)!?」
「ぴんぽーん!大正解!さっすがるみーっ」

姫宮翔磨(ひめみやしょうま)。
同じ孤児院で生活している、私達の弟みたいなもの。
私達の1つ下で、小学6年生。でも、その見た目は小学生には見えず、よく告白されるらしい。
いつも、俺はるみがいればいい、って可愛いことを言ってくれるが、るきと翔磨は犬猿の仲。
2人を止めるのは面倒だ。
それにしても・・。

「なんで翔磨こんなとこにいるの?学校は?」

私達は初日だから昼までだけど、、

「んー、、わかんねえけど、俺らも今日は昼までなんだってー」
「だからってなんでこいつと一緒に帰らねえといけねえんだよ・・」
「るーきー聞こえてんぞ!!」
「あー、悪い悪い、心の声がつい。」
「ほんっとむかつく!るみーなんとか言ってよお」
「え・・・るきだから仕方ないんじゃない?」
「さすがるみ。」
「るみのばかあああっ」
「はいはい、翔磨ごめんね」

そんな会話をしていると着いてしまった。
翔磨はるきとは仲悪いけど、大切な家族の一員であり、可愛い可愛い私の弟です。
< 4 / 5 >

この作品をシェア

pagetop