【短編】弟はキューピッド!?
「・・・なに笑ってんの」
「いや、なんでもない」
そう言ってぱっと顔をあげると、同じくらいのスピードで
勇太が目をそらした。
「こっち、見るなよっ・・・」
必死に隠そうとしてるけど見えてるよ、赤いほっぺ。
「照れてる?」
「・・・・・・帰るぞ」
「えっ」
いきなり何を言い出すの?
「だめだよ、勝手に抜けちゃ。それにバレー部のみんなだって・・・」
「人のことはどうでもいいの。帰るったら、帰る!」
「え、ちょっと」
さっきまで抱きしめていた勇太の手は、もうわたしの腕をつかんでいて
そのまま勇太に引かれて、救護室を出た。