愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】
このマンションに来て4日目の昼。美奈子から電話が入る。
悶々としていた私は、胸の内に秘めていた新川さんへの想いを美奈子に吐き出していた。バカにされると思ったけど、意外にも美奈子は大喜び。
『そう!!真央がその気になったんなら応援するよ!!』
「ホント?」
『当たり前じゃない。実はさ、心配してたんだ…真央がまだ、和弥君の事引きずっているんじゃないかって…でも安心したよ』
「でもね…彼は、私の事なんてなんとも想ってないと思う。身分違いの恋をしてる気分だよ…」
ネガティブな私の発言を美奈子が笑い飛ばす。
『真央はバカだねー!!初めっからそんな弱気でどうするのよ。先の事なんて誰にも分かんない。特に男と女はね!!諦めちゃダメ!!』
「…うん」
『それと遅くなったけど、新川さんの事、分かったよ。
新川龍司 33歳
やっぱり高岡商事の人だった。
役職は部長だけど、取締役が付いてる。名古屋支社の支社長も兼ねてるらしいよ。どうも社長の親族みたいでさー
高岡商事って、世襲会社でしょ?もしかしたら…新川さんって、次期社長候補じゃないの?』
新川さんが、高岡商事の…社長?
やっぱりそうか…こんな豪華なマンション持ってるんだもん。普通のサラリーマンじゃないよね。
美奈子は将来は社長夫人だなんて茶化してたけど、私は彼がまた遠くに行ってしまった様な気がして寂しかった。
―――その日の夜…
新川さんは深夜になっても来てくれなかった。連絡もない…
リビングのソファーに座り、キラキラと輝く夜景をぼんやり眺めていると、ふと、あることに気づく。