愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】

「あの…私、そろそろ寮に帰ろうと思って…」


なんだか気まずくて、下を向いたまま囁く様に言う。


「俺に黙って帰るつもりだった?」


不機嫌そうな声…


「寮に着いたら連絡しようと思ったんです…」


苦しい言い訳をする私を、新川さんは冷めた眼で見おろし「とにかく、部屋に戻ろう」と私の手から強引に荷物を奪い取った。そして、そのまま手首を掴まれエレベーターに逆戻り。


新川さん、怒ってる?何も言わずに帰ろうとした恩知らずの私に呆れてる?


彼は真っすぐ前を見据え無言で部屋に入ると、私を無理やりソファーに座らせた。


「し…新川…さん?」


新川さんが戸惑う私の後ろに回り込み、いきなりカットソーを捲り上げた。


「えっ…」

「昨日、出来なかったから仕事の合間に会社を抜けてきた。約束は守るって言っただろ?」

「もう、いいんです…もう」


そう、もういいの。好きでもないのに優しくしないで…勘違いしてあなたを好きになった私を、これ以上、惨めにしないで…


「君が良くても、俺は良くない」


あ…


私の背中に当たるガーゼが震えてる…?


「…昨夜、君の誘いを断ったのが、そんなに気に入らなかったのか?」


違う…気に入らなかったワケじゃない。情けなかっただけ…でも、それを言葉にする事が出来ず、拳を握り締め下を向く。


「酒、飲んでたんだ…酔った勢いで君を抱いたと思われたくなかった…」


…えっ

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