愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】
「んっ…何?」
彼が私の願いを聞いてくれなかったら…
「ここで、私と…」
明日、マンションを出ていこう…
「…一緒に寝てくれませんか?」
リビングの明かりを背にした彼の表情をハッキリ伺い知る事は出来なかったが、新川さんの顔に笑顔はなかったと思う…
「寝ぼけてるの?バカな事言ってないで、もう寝なさい…」
「あ…」
パタンとドアが閉まる。その瞬間、私の恋は終わった…
4日間だけの短い恋だった…
次の日の朝、私が眼を覚ますと、もう新川さんの姿はなかった。トーストを一枚食べ部屋の掃除に取り掛かる。
今日でこの部屋ともお別れ。そして、新川さんとも…
夢を見ていたんだと思えばいい。少しの間、幸せな夢を見ていたんだと…
新川さんなら、和弥を忘れさせてくれると思ったけど、それは叶わなかった。仕方ないよね…世の中、そんなに甘くない。
掃除を終えた部屋を見渡し、そして深く頭を下げた。
「…お世話に…なりました」
小さな荷物を持ち部屋を出てエレベーターで一階に下りる。そしてマンションの玄関に差し掛かった時、息を弾ませ入ってきた男性を見て、思わず足が止まった。
うそ…新川さん…どうして…
「北沢さん…何してるの?」