愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】

「初めて桜井との事を聞いた時は、正直、驚いて怒りを抑え切れなかった…取り乱して麗子さん達にキツいことも言ったよ。あの時は、すまなかったね…」


龍司が麗子と美奈子に頭を下げると、2人は慌てて首を振る。


「そんな…新川さん、やめて下さい」

「いや…大人気ない態度を取ってしまったから…許して欲しい。

それから毎日、美奈子さんに仕事が終わるのを待ち伏せされてね…接待で飲みに行った先の店の前で呼び止められた時は、さすがに驚いたよ。こんな所にまでってね。

そして、説得されたんだ。真央と別れてくれって…真央の為にそこまでしてくれる友達が居て、君は幸せ者だよ…」


苦笑いしながら龍司が寂しそうにため息を付く。


「美奈子…本当なの?」

「うん。真央と麗子っちと3人で飲んだ後、私と麗子っち2人でタクシーで帰ったでしょ?あの時、相談したんだ…

だって、ほっとけないじゃない!真央がどれだけ和弥君の事好きだったか…私、知ってるし、2人が自分の気持ちを隠して別々の人と生きていこうとしてるの黙って見てられなかった。

だから、私が龍司さんを、麗子っちが沙紀さんを説得する事に決めたの」

「でも…麗子、どうして?どうして私と和弥の為に、そこまでしてくれるの?」


確かに以前チャペルで麗子は自分のせいで和弥の携帯が解約されたから私と連絡取れなくなったって気にしてたけど、ここまで親身になって動いてくれるのには、何か他に理由があるような気がしたんだ…


「それは…罪滅ぼしだよ」

「罪…滅ぼし?」


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