愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】

初めて聞かされる私の知らなかった事実…


―――クラスの海水浴の日


海水浴後に私達のクラスの娘と遊ぶ約束をしていた麗子が駅でその娘を待ってると、駅の改札を出た所で和弥が沙紀を呼び止め一枚の紙を渡していた。


不思議に思った麗子が2人を見ていると、もう1人、和弥と沙紀を見ている人物が居るのに気付いた。


前の日、和弥に抱かれた私が泣いていたのを心配して様子を見に来てくれてた俊だった…


俊は和弥が帰ると沙紀に近づき、さっき和弥が渡した紙を沙紀から奪い取った。


抵抗する沙紀を押さえ付け、躊躇する事なくその紙を広げ手紙を読み始めた。そして、俊が言った言葉は…


「マジかよ…和弥のヤツ、明日の16:25の新幹線で引っ越すらしいぞ…真央に見送りに来て欲しいって書いてある。来なかったら真央を諦めるって…」


沙紀の驚きは相当なものだったそうだ。そして、麗子自身もショックで声も出なかったらしい。


その時、麗子は待ち合わせしていた娘に声を掛けられ、それ以上、俊と沙紀の会話を聞けなかった。


その日の夜、麗子は眠れず一晩中、和弥の事を考えていた。あんな別れ方をしたけど、やっぱりまだ和弥が好き…私が見送りに来なかったら、自分にもまだチャンスがあるかもしれない。そう思ったそうだ。


次の日、麗子はこっそり新幹線のホームに行き、私が現れるか様子を伺っていたら…


そこに現れたのは、私ではなく沙紀だった。沙紀は和弥に「真央は来ない」そう伝えていた。


これが、私と和弥のすれ違いの始まり…


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