愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】
頬を染めた真央が俺の胸に顔を埋め呟く。
「またこうやって和弥と付き合えるなんて…うそみたい。これも皆のお陰だね。でもやっぱり、バレンタインの奇跡なのかな?」
「奇跡か…そうだよな。1時間前には、今のこんな状況想像する事も出来なかったもんな…」
その時、俺も真央に"奇跡"を与えてやりたい。そう思った。
俺は部長の様に地位も名誉も金もない。お前に贅沢させてやる事も出来ない…
でも、これからの俺の人生の全てを懸けて真央を愛しぬく
だから…
「真央…結婚しよう」
これが、俺からの奇跡だ…
「あぁぁ……」
「また泣くのかよ?」
好きなだけ泣け、真央。
「だって、和弥ったら…急に…」
どんだけ泣いても構わない。
「結婚したくないのか?」
これからは、その涙を俺が全部拭ってやる。
「したいに決まってるじゃない」
でも、これからお前が流す涙は嬉し涙だけにしてやるから…
だから、結婚しよう…