愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】
いつもの私なら、怖くてジタバタしてたはず。でもなぜだろう…なんとも思わない。意識がどっか遠くにあるみたいだ。
「私の事なんか相手にしない方がいいよ。森本君には一杯、セフレ居るでしょ…?私は最低の女なんだよ。抱いたら後悔するだけだって…」
眉間にシワを寄せた森本君が低い声で囁く様に言う。
「それ、どういう意味だ?」
「私は魅力の無い女なの。つまらない…女なのよ」
「まさかそれ、和弥が…?」
「…そう。和弥に言われたの。私を抱いた事後悔してるって…」
森本君の眼が鈍く光り、彼の顔が近づいてくる。そして、今にも唇が触れるんじゃないかと思うほどの至近距離でニヤリと笑った。
「じゃあ、確かめてやるよ」
「えっ?」
「真央がホントに魅力の無い女かどうか、俺が抱いて確かめてやる」
私は森本君の眼を見つめフッ…と笑った。
「よしてよ…後悔しても知らないよ?」
「後悔するかどうかは、俺が抱いてから決める」
森本君はそう言うと、ゆっくり私の唇を塞ぎ舌で何かを押し込んできた。コロンと私の口の中で転がる甘い物体。
「んっ…?」
「俺の一番好きなピーチ味のアメちゃん…ウマいだろ?」
得意げに微笑む森本君に、なぜか自分でも驚くほど冷静に頷いてる私。うぅん…そうじゃない。冷静というより、もうどうなってもいいって思ってたんだ…
和弥にフラれた私と、親友に見捨てられた森本君。奇妙な連帯感が2人の間に出来上がっていたのかもしれない…
昼休みの終わりを告げるチャイムが2人だけの被服室に鳴り響く。
「今日、学校が終わったら、俺の家に来いよ。絶対、来いよな!」