愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】
「ねぇ、あの人誰?」
「んっ?あぁ…あの人は、この店手伝ってくれてるアイちゃんだよ。俺のオカンは男に入れ込んで店なんてほったらかしでさ…
アイちゃんが店の事も、俺の事も面倒みてくれてんだ。いい人だよ」
「そう…」
久しぶりに来た…この部屋…
和弥に抱かれた部屋…
思い出さないでおこうと思っても、そう思えば思うほど、あの日の事が鮮明に蘇ってきて胸の奥がキリキリ痛む。
「シャワー浴びてきていいぞ」
「えっ?」
驚いて顔を上げた私に、森本君は大きめのTシャツを手渡してきた。
「外、暑かったから汗かいただろ?廊下出て突き当たりが風呂場だから…」
「う、うん…有難う」
私は言われるままバスルームでシャワーを浴び汗を流す。
森本君…本気だ…もう、引き返せない…
でも、こんな時って下着はどうすればいいんだろう?ブラは着けたほうがいいのかな?外していったら、いかにも…って、感じだよね…
迷いながらも彼が貸してくれたダボダボのワンピみたいなTシャツを着て、ゆっくりとした足取りで部屋に戻る。
ドアを少し開けると森本君は寝転んでテレビを見ていた。その横顔を見た瞬間、これから起こる事を想像してしまいまたあの痛みに耐えなきゃいけないのか…と、ちょっぴり憂鬱になる。
すると、部屋の入り口に立っている私に気付いた森本君が体を起こし、ソッと右手を差し出し「こっち来いよ」と微笑んだ。
「…うん」
その手を取り向き合って座るが、さすがに恥ずかしくて彼から眼を逸らしてしまう。けど、私の体を舐める様に見つめる森本君の熱い視線は痛いほど感じていた。
シャワーを浴びたばかりの肌に、またじんわりと汗が滲む。