同期が急に変わったら…。〜将生side〜



不足していたいずみを満喫し、

また裸のままで抱きしめていた。






『いずみ。』

『何?』

『腹減らね?』

『ううん。なんか食べる?』

『やっぱいいわ。』

『そう?』

『ああ。お前とこうしてる方がいい。』

『はいはい。』







甘い言葉が俺の口から放出される。

しかも、かなりの極甘。







こんな俺はどうかと思うが、

これも俺だ。






『いずみ。』

『ん?』

『好きだよ。』

『うん。私も。』

『私も何?もう一回言って。』

『将生、……好き。』






………。


好き、と、

いずみの口から聞ける事が

こんなにも嬉しいものなのか。






…………。

俺は、

愛してるけど。







抱きしめても

抱きしめても

この腕を離す気にならない。







『ねえ、お風呂入りたい。』






……だな。

風呂、入りたいよな?

仕方ない、離してやるか。






『俺も。先に入ってこいよ。』

『ううん。将生先にどうぞ。』

『そうか?じゃあ、入ってくる。』






本当は、一緒に風呂にも入りたいが

どうせ拒否られる。

いずみは、

意外に恥ずかしがり屋だ。

自分の気持ちさえ、

今日、やっと言うくらいだしな。







一人で風呂に入って、

続いていずみが風呂に入った。







一人、ベッドで横になる。

いずみを待ちながら。






風呂を済ませたいずみが

寝室に戻って来た。






『いずみ、お前いい匂いがする。』

『ふふっ。将生もしてるよ。』

『そうか?』






ベッドに入って来たいずみに

腕枕をして身体を寄せてやると、

自然と俺に腕を巻き付けてくる。







それだけの事に

幸せだと感じた。






毎晩、俺の隣で寝ろよ。

いつも、こうして抱きしめてやるから。






『寝るか?』

『だね。もう2時だよ。』

『寝るぞ。』

『うん。おやすみ。』

『おやすみ。』






軽くキスをして、

いずみを抱きしめたまま

深い眠りに落ちた。






すっげー熟睡だった。







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