同期が急に変わったら…。〜将生side〜



やっぱりイヤな予感は当たりだった。





隆也。

マジでムカつく。







『で、あんた達。
やっとまとまったみたいね。』

『へっ?』






今度は

恵梨香の言葉に動揺するいずみ。






まだこの夫婦が

知らないと思ってたんだな。

……悪い。

隆也経由で恵梨香も知ってんだわ。






『こいつら、もう知ってるぞ。』






タバコを吸いながら

いずみの方を見て

小さな声で伝えた。






まだ恵梨香に話してなかったんだな。

悪い事したか。






いずみは、

トーンの落ちた声で






『まあ…。そういう事に……。』

『これで、
いずみの長〜い秘密の愛にも
やっと終止符が打てたわね。』

『ちょっと恵梨香っ。
秘密の愛って…。』

『あら、そうでしょ?』

『……そうだけど。』






へえ。

長〜い秘密の愛ね。

やっぱりね。






なるほどね。

こういうのを聞けるのも悪くない。






ジワジワと嬉しさに浸ろうと

していたんだが…。






『ハハっ。』






隆也の笑う声に、

イヤ〜な予感。






『将生だって、そこそこ隠してたぜ。』






……出たな。

暴露する気か?






いずみも俺を見てるし。

最悪だ。






ちょうど通りかかった店員に、





『あー、俺ハイボール!』





と声をかけて、話を誤魔化した。







話題を変えろ。

このネタ、これ以上引っ張るな。




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