同期が急に変わったら…。〜将生side〜
朝から
賑やかだった営業1課のオフィス。
俺は
今日もまた会議で席を空けていた。
昼前にオフィスに戻って来た時には
いずみを含め
数名の社員しかいなかった。
俺がデスクに戻ったら、
それを待っていたように
いずみが書類を持って席を立った。
俺のデスクに来て
『課長、お願いします。』
と、俺の横に立ち、書類を提出した。
ん?
このパターン。
もしかして?
会社でやめろって言ったよな?
予想通り、
いずみは身体を屈ませて。
何か言おうとした瞬間。
『俺の方が愛してるから。』
と、
書類に目を向けたまま、
いずみにだけ聞こえる声で呟いた。
『っ!』
『どうした?』
『………。』
『確認しておくよ。』
『……お願いします。』
アホか。
二度も同じ手にはかからない。
俺をなめんなよ、
と思いながら。
いずみの書類をめくったら
二枚目にメモが挟んであった。
〜 朝、ありがとう。
かっこよかった。
惚れ直したよ。 〜
ふっ。
これは予想外だった。
思わず笑ってしまい、
ヤベッ、
と思い、オフィスを見渡した。
はぁーっ。
まさかの
オフィスにいた数名の社員、
全員が俺を見て、笑っていた。
勘弁してくれ。
いーずーみー。
してやったり、
のつもりが、
また、いずみにやられた。
まあ、
いずみには敵わないんだ。
俺は。
多分、一生。
でも、
こうやって、
笑っていられるんだろうな。
いずみとなら、
ずっと笑っていられる。
いずみの笑顔を見ながら。
いずみ、愛してるよ。
今晩も寝かさねーからな。
ったく。
〜fin〜
