同期が急に変わったら…。〜将生side〜


さて

今日、どうする?





俺は、

今日、無理矢理仕事を休みにしてきた。

1日空けてきたんだ。

今日を無駄にはしない。






俺は

こいつと1日一緒にいるつもりだが、

いずみはどう考えてる?





『ねえ、将生。今日、予定ないの?』

『ない。』

『あー、そう。』




気の無い返事しやがって。




『帰って欲しいのか?』

『いやいや、そういう意味では…。』

『そういう意味だろ。』

『……。まあね。いつまでいるのよ?』

『さあ?』





こいつ。

俺に、帰れってか?





別に、このくらいで心は折れない。





なんとか俺を帰らせたいのか、

いずみは、

色々買い物に行きたいんだと、

動揺しながら話している。





俺は、

買い物にも一緒に行くと、

まあ、それはそれは、かなり粘った。




堂々として、躊躇せず。



『色々行けばいいだろ?』



と。




さすがにしつこい俺に



『ちょっと〜、どうしたのよ?』



と聞くいずみ。





『何が?』


『こんなこと、
今まで言わなかったじゃない?』


『ああ。言わなかったからな。』





言わなかったな、確かに。

言えなかったんだよ。





でも、もう生温い関係はやめる。

もう進む事に決めたから。

お前を俺のもんにするから。






こんなに女に苦労したのは、

後にも先にも、いずみだけだ。





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