同期が急に変わったら…。〜将生side〜
『おはよう』
朝のざわつくオフィス。
今日も挨拶をしながら、
オフィスに入る。
部下たちの様子をさっと見渡しながら、
デスクに向かう。
いずみは既にキーボードを叩いている。
自分のデスクに座り、
メールを確認する。
企画の夏木部長から返信が入っていた。
昨日メールで、話をする時間を下さい、
と送信しておいた。
断わられるかと思ったが、
明日4時以降なら時間がとれる、
との返事。
話さえも聞いてもらえないかと
半分、ダメ元だったんだが。
とにかく良かった。
話を聞いてさえもらえれば、
説得するチャンスも貰えた事になる。
俺の中の夏木部長の好感度は、
一気に急上昇だ。
『宮野。』
『はいっ。』
パソコンに向かっていた宮野が、
直ぐに俺のデスクに来る。
『宮野。明日の予定は?』
『午前中、得意先回りです。
午後は、
書類の整理をするつもりですが。』
『そうか。じゃあ悪いが、
4時以降、時間空けといてくれるか?』
『はい。わかりました。』
宮野は、何の用件かも聞かなかったが、
理解したんだろう。
いずみの件は明日だ。
今日は、やるべき事を終えておこう。
今日は会議もあり、
オフィスを出ている時間が多かった。
定時近くからは、またマーケに出向。
今日で俺の出来る範囲はほぼ終わりだ。
『将生、悪かったな。ありがとな。』
『いや。
隆也、ちょっと一服行かないか?』
俺は、隆也を喫煙所に連れ出した。