甘いのくださいっ!*香澄編追加しました*
「あんたさぁ、もう坂下さんに
しときなよ。あっ、おじさーん
生中、お代わりっ!」


はぁ……もう何杯目のお代わりだろ。


結局、いつもの居酒屋に
香澄と来ている。


てゆーか
強引に引っ張って来られた。
そして、
地獄の取り調べを受けた。


そして、
意図も簡単に私は白状した。


全部、全部
坂下さんとの事を
香澄に言った。


そのぉ……
キスの部分は……まぁ、多少……
あっさり目に伝えたけれど……。


っで、
さっきの言葉に繋がったと言うわけ。


「だってだよ?
なんだっけ?和菓子王子?
話聞いてりゃさ、
そのユズって人の方が
大切なんじゃないの?
あんたよりさ。
だって、あんたとのデートをほったらかして
具合が悪くなったその人に
付きっきりだったんでしょ?
すいませーん、つくねと鶏皮、
後、軟骨唐揚げも。」


ますます絶好調の香澄が
捲し立てるように言う。

これはもう、黙って話聞くしかないよね……。



< 53 / 192 >

この作品をシェア

pagetop