甘いのくださいっ!*香澄編追加しました*
「ご、ごめんなさいっ!」
「フッ……分かったよ。
このパンが返事って訳だよね。
クルミはクルミでもパンの方か……。」
と、私が突っ込んだクルミパンを手に持ち
苦笑いしながら坂下さんが言う。
「いや……その……なんて言うか……。」
「良いよ、言わなくても
ちゃんと伝わったから。
胡桃ちゃんの気持ちはよく分かった。
後、このパンが美味しいんだってこともね。」
「坂下さん……。」
坂下さんが冗談目かして言うものの
なんだか、心苦しい……。
「だけど、これだけは言わせて。
俺は胡桃ちゃんの事、諦めないから。
サトルさんがハッキリしない限り
やっぱり納得は出来ないな。
俺は君をいつだって笑顔にしたいんだ。
出来ればその役目は俺でありたいと
思っている。
何、言ってんだろ、俺。
ほんと、ごめん往生際が悪くて……。
こんなこと、今までなかったんだけど……。」
「こんなこと……?」
私が聞き返すと少し
遠慮ぎみに坂下さんが話し出した。
「……正直、最初はサトルさんに
対抗意識燃やして、それだけで
胡桃ちゃんの事もムキになっていた所はある。
ほんと、ごめん……。」
「えっ……?
対抗意識……ですか?」
「そっ、俺の目の前にはいっつも
あの人が立ちはだかっていて
俺はいつだってあの人の背中ばかりを
追っていた。
何一つ敵わない。
何一つ手に入らない……。
だから、今回こそはって。」
思いもよらず坂下さんが本心を語りだし
正直、今物凄く動揺している。
けれど
ちゃんと聞かなきゃ。
「……今回こそって……
その……どういう…………えっと……。」
ああ~
しどろもどろで上手く聞けないっ。
私の言葉を察して
坂下さんが答えてくれる。
「そのまんまだよ。
いつになく、サトルさんが胡桃ちゃんに
執着しているのが気になって
だから、俺もムキになったんだ。
サトルさんが欲しがっているものを
奪ってやろうって。」
そんな風に思っていたのか……。
だけど、奪うも何も……なんだけど。
「フッ……分かったよ。
このパンが返事って訳だよね。
クルミはクルミでもパンの方か……。」
と、私が突っ込んだクルミパンを手に持ち
苦笑いしながら坂下さんが言う。
「いや……その……なんて言うか……。」
「良いよ、言わなくても
ちゃんと伝わったから。
胡桃ちゃんの気持ちはよく分かった。
後、このパンが美味しいんだってこともね。」
「坂下さん……。」
坂下さんが冗談目かして言うものの
なんだか、心苦しい……。
「だけど、これだけは言わせて。
俺は胡桃ちゃんの事、諦めないから。
サトルさんがハッキリしない限り
やっぱり納得は出来ないな。
俺は君をいつだって笑顔にしたいんだ。
出来ればその役目は俺でありたいと
思っている。
何、言ってんだろ、俺。
ほんと、ごめん往生際が悪くて……。
こんなこと、今までなかったんだけど……。」
「こんなこと……?」
私が聞き返すと少し
遠慮ぎみに坂下さんが話し出した。
「……正直、最初はサトルさんに
対抗意識燃やして、それだけで
胡桃ちゃんの事もムキになっていた所はある。
ほんと、ごめん……。」
「えっ……?
対抗意識……ですか?」
「そっ、俺の目の前にはいっつも
あの人が立ちはだかっていて
俺はいつだってあの人の背中ばかりを
追っていた。
何一つ敵わない。
何一つ手に入らない……。
だから、今回こそはって。」
思いもよらず坂下さんが本心を語りだし
正直、今物凄く動揺している。
けれど
ちゃんと聞かなきゃ。
「……今回こそって……
その……どういう…………えっと……。」
ああ~
しどろもどろで上手く聞けないっ。
私の言葉を察して
坂下さんが答えてくれる。
「そのまんまだよ。
いつになく、サトルさんが胡桃ちゃんに
執着しているのが気になって
だから、俺もムキになったんだ。
サトルさんが欲しがっているものを
奪ってやろうって。」
そんな風に思っていたのか……。
だけど、奪うも何も……なんだけど。