お前は独りなんかじゃない。
お風呂に入り優斗さんから
かりた服を着た。
こんなでっかい服着てるんだなぁー。
なんて思ってた。
優斗さんの服はいい匂いがした。
優しくて、男っぽい匂い。
柔軟剤とかの匂いじゃなくて...男の人の
いや、優斗さんの落ち着く匂い。
っておい!
なに変態みたいなことゆってんの私!
『ふうー...。』
大きなため息をついた。
だって優斗さんに半裸状態みられてる
恥ずかしい。どうしよう...!!!
もう目なんてあわせらんないよ...!
雨で濡れてたから下着はない。
ノーブラ、ノーパン。
笑えるくらいに情けない落ち。
下着着けてないのに服を着るのは
初めてで、身体中がムズムズした。
服はかりれてもまさかパンツ貸して
だなんて言えるわけがない。
ましてやブラなんて...借りれない。
てか持ってるわけがない。
もってるヤツなんてただの変態。
ーーーいや。凄く変態だ。
「優希?風呂あがった?」
と近くで声がした。
私は手で髪をきれいとかした。
『い、今終わりました!』
「もう服着た?」
『着ましたよ!』
優斗さんが脱衣所まできた。
「ちぇっ、ほんとに服きてるし」
優斗さんは落ち込んだような顔をして
私の目を見つめていた。
『え、あの...えっと...』
「冗談。そんな焦んなよ(笑)」
そうゆわれてガッカリした自分がいた。
え?私なにがっかりしてんの!?....
「で、これ。はい。」
私は目を疑った。
あああ。ついに私も幻覚まで見る
ようになっちゃった?
いつのまにだよ。予告なしかよー。
目つぶしでも、
リスカでも、飛び降りでもしようか?
っておい←
目を数秒つぶりゆっくりと目を開けた。
多分、見間違え。うん。そうだ。
でも私の目に飛び込んできたのはやはり
ぴんくの小さな花柄でレースの付いてる
ブラとパンツだった。
あきらかに私のブラとパンツじゃない。
「どうした?」
『な...なんで持ってるんですか?』
「ああ。これ、姉ちゃんの」
『ん...お姉ちゃん?』
「うん。大学が寮だからいないけど
あいつ下着だけはすげぇ持ってんの」
『へ、へぇ...』
「貸していいか姉ちゃんに聞いたら
女は下着ないのはキツいってゆってたし
どんどん貸してってゆってた。」